銀河ヒッチハイク・ガイドとパイオニアズ・ヒッチハイキング
全く無関係だが、面白かったネタ二つ。
このシリーズを読んでいる。なんだかシンクロニシティ現象があって興味深い。(『銀河ヒッチハイク・ガイド』は1979年、『ほとんど無害』は1992年の作品)
先週のこと、冥王星の軌道の外側についに第十惑星が見つかったと発表があった。【中略】占星術では、海王星が乙女座宮に入るとなにが起きるか(どうやら)わかるらしいが、ではルパート【第十惑星】が入ったらなにが起きるのか。 【『ほとんど無害』P31-33】
- 「冥王星はやはり惑星、太陽系惑星が12個へ」 http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=06/08/16/0814243
- 「教科書は?占星術は? 惑星の新定義に反響続々」 http://www.asahi.com/science/news/TKY200608170461.html
(↓結局、冥王星も惑星ではなくなった模様)
- 「惑星数、一転8個へ 冥王星「格下げ」 IAUが修正案」 http://www.asahi.com/international/update/0823/025.html
たとえば現金自動支払機を見るといい。その前に並んでいる人々は、これから指紋を読みとられ、網膜をスキャンされ、首筋の皮膚を少々掻きとられ、即時(まあ即時と言って言えなくはないが、現実にはゆうに六、七秒はかかる)遺伝子分析を受けたのち、そんな親戚がいたことも忘れていた親戚についてひねくれた質問に答えねばならず、好きなテーブルクロスの色として登録した色を答えなくてはならない。 【『ほとんど無害』P91】
- 「銀行ATMの生体認証規格、統一へ」 http://slashdot.jp/security/article.pl?sid=05/07/12/1214224
もうひとつのネタは、Pioneers Hitchhiking。
「HP 創設者2人の安住の地は何処?」
http://www.ylem.org/Hitchhikers/
Hewlett 氏と Packard 氏の像の場合、同グループは HP 本社に送ってもらうことを目指していた。両氏の像は、HP の本社組織があるパロアルトを目指して旅を重ね、多くの人々の手を借りて見事目的地に到達したものの、HP は施設内に置くことを拒否した。
ここから少しマーケティング色が出てくる。上記の顛末を聞きつけた Sun は、両氏の像を6000ドルで買い取ると申し出て、HP 創設者たちによる Sun 社内ツアーを実施した。
Sun の CEO (最高経営責任者) Jonathan Schwartz 氏は、「HP の遺産を獲得」と題した自身の Blog 記事で、HP が自社の創設者 (の肖像) に対して敬意を示さなかったのに対し、Sun は敬意を持って伝説の2人を迎え入れた (同社のマーケティング担当者が購入を決定した) ことを、楽しげに綴っている。
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